おいしい京料理ドットコム に関するお問合わせは こちらからどうぞ

きものプロデューサー座工房主宰ので森脩と、美味しい京料理ドットコムの女将が、織り成すコラボレーション企画です。
伝統の京料理の技、おもてなしの極意まで、お店のみならず人間としての女将の魅力をきもの製作に懸ける感性豊かな表現力で引き出していきます。

京料理岡庄玄関にて
岡庄女将・岡ふみ、きもの作家・森脩
【森】 今日は、南区西寺跡の唐橋にある京料理岡庄さんにお伺いいたしまして、女将の岡ふみ氏にお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
【女将】今日はようこそお越しくださいました。よろしくお願いいたします。
【森】 少し雪が降る寒い日ですので車できたのですが、京都駅から近いですね。
【女将】 はい、京都駅からお車で4〜5分、JR西大路駅からは徒歩で5分くらいですね。
【森】 このあたりは、唐橋という地名ですが、なにか由来はあるんですか。
【女将】はい、平安の昔、羅城門(らしょうもん)という大きな門があり今の九条あたりから北は船岡山までを朱雀大路という幅85メートルもある大きな通りがあり、右に東寺さん左に西寺さんがあり、ちょうどこの辺りはその羅城門の外堀に架かるからふという橋から、唐橋といわれるようになったといわれています。
【森】 すごく歴史を感じさせますね。

岡庄女将・岡ふみ
【女将】 そしてこのお店は、西寺さんが焼けて無くなった後の場所にあるんですよ。
【森】 それもまたすごいですね。
【森】 大勢のお客様をおもてなしされる心得やお料理を出すタイミング等、岡庄さんとしての秘訣を教えていただけませんか。
【女将】 料理屋ですから料理がおいしいのは当たり前だとおもっています。お店にある調度品、空間、もてなす私どもの対応、ここにあるすべてに満足頂き、お帰りになるまで全てが岡庄なので、気分よく居心地のいい時間を提供できるよう努めています。

きもの作家・森脩
【森】 空間、設え全てにおいて考えられているんですね。私は京都という町も同じだと思います。町全体の風情といいますか私どももその一部だと感じ、私の作るきものもその雰囲気を少しでも出せればと日々修練しています。
【女将】まさにその通りです。ですから、来ていただいているお客様の表情や食べ物の好みは私や仲居さんが敏感に察知し、すぐに調理場へ伝えます。一回来ていただいたときと二回目、三回目と回数が増えてもてなしや心使いが良くなってなかったらお客さんは反れてしまいます。例えば鯖寿司をお出しするとしまして、その時々により皮が多い時、身が多い時があります。そういった時に同じもので好みを知るようにしています。こういった観察力をつけていただいたのは、実家の親なんです。親に感謝しています。
【森】すごい観察力ですね。どれくらいお客様の情報を憶えておられるんですか。
【女将】そうですね。常時300人ほどのかたのお好み、お飲み物は頭に入ってます。そうそう、お帰りの時は必ずお客様のお名前を呼んで見送ることも心がけています。
【森】私も名前で呼んでいただけるとうれしいですよ。お店に出入りを許されたような気がして、うれしいです。
【女将】私どももお客様がまた来たいといってくださることが何よりなんです。