おいしい京料理ドットコム に関するお問合わせは こちらからどうぞ

きものプロデューサー座工房主宰ので森脩と、美味しい京料理ドットコムの女将が、織り成すコラボレーション企画です。
伝統の京料理の技、おもてなしの極意まで、お店のみならず人間としての女将の魅力をきもの製作に懸ける感性豊かな表現力で引き出していきます。

ちょっと一杯
【森】 実は、今日岡庄さんにお邪魔させていただいて、びっくりしたことがあったんです。
【女将】 なんでしょう?
【森】いつもの取材の感覚でお店に入らせていただいたら、女将が玄関でお出迎えをしていただいているのでびっくりしたんです。そこで、はっとしたんですよ。このお店は先ほどお話ししました京都の風情、設えがあるなぁと。
【女将】 ありがとうございます。
【森】 今、実家のご両親に感謝をしているとお話しされていましたが、何か御商売でもされているんですか?
【女将】 実家は新聞配達の店を経営して、この唐橋の辺りを私が配達していました。その時主人と出会ったんです。
【森】 そうなんですか。お家の家業を手伝いながら将来のパートナーも見つけられた。凄いですね。
【女将】 はい、そうです。親に感謝です。特に新聞配達をさせていただいたこと、誇りに思ってます。
【森】 では、その観察力も新聞配達をする時に養われたんですね。

きもの作家・森脩
【女将】そうですね。例えば、新しい地域を担当して配るとします。初日は前任者について回ります。次の日は自分で目印を付けていきます。そして三日目で自分で配達できるよう目印と目印を繋いで自分の中で配達する地図を描きます。
【森】すごいですね。
【女将】寝ないで覚えたこともありましたよ。
【森】観察力だけでなく、商売とは何たるかをも学ばれてたんですね。
【女将】いろいろと楽しくしていましたから、少しも苦じゃなかったですね。
【森】その前向きは気持もお家の教えですか。(笑)
【女将】ありがとうございます。
【森】岡庄さんといえば、天ぷらを目の前で上げていただけると評判ですが、どのようなきっかけで始められたんですか。
【女将】京都大丸さんの地下一階の方で天ぷらの揚げ売りをさせていただいてまして、お店でも揚げるところを見ていただき熱々のおいしいところを食べていただこうと始めました。

岡庄女将・岡ふみ
【森】揚げておられるところにくぎづけになって食事するのを忘れちゃいますね。
【女将】料理人や仲居さんは大変ですが、お客様の感動には替えられません。座敷への準備に始まって、食材を用意し、ひとつづづあげてお客さんに食べていただきます。それにこの天ぷらを揚げている音も料理を演出する大事なものになっています。
【森】なるほど、音までですが。この臨場感、おいしそうな天ぷらを揚げられる香りと共にとともにたまらないですね。
【女将】ありがとうございます。
【森】早速、この揚げたての天ぷらをいただいているのですが、このサクサクとした食感、とてもおいしいです。
【女将】天ぷらを揚げるのに旬の食材はもちろん、水、粉、油、揚げる温度、料理人の腕、全てにこだわっています。どれが欠けても成り立たないです。