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特集!上賀茂神社 競馬(くらべうま)!!

賀茂競馬(かもくらべうま)京都市登録無形民俗文化財

  1. 代々この競馬に奉仕されている、市 聡顕(いち さとあき)さんのお話を頂けましたので紹介します。

    馬練習開始

    今年の馬練習が始動しました。今年初めての乗尻から芸歴!?20年のベテランまで、 混在で練習しております。

    「乗尻(のりじり)」とは競馬の騎手のことで、馬に乗る”乗り手”の事を指します。 (元々は馬に乗っている「尻」の持ち主・・・と言うことだと思います。) 余談ですが、馬からすぐ落ちる人の事を、乗尻をもじって「桃尻(ももじり)」と申し ます。 桃のようにころころ転がってすぐに落ちると言う意味です。

    練習するのは乗尻ばかりではありません。 馬の方にも慣れが必要です。 馬はご存じのように臆病で敏感な動物です。 初めて訪れる場所、足をつく地面には非常に敏感になります。 (芝生と土の地面の境などが怖い。草の色や高さが違うところは怖いなど。) 埒の隅から隅まで歩かせて、怖いところでは無いことを教えます。

    例えば、洋鞍はバイクと同じように馬の左側から乗りますが、 和鞍は馬の右側から乗馬します。 現代の馬は生まれたときから人間が左から乗るように調教されていますので、 初めて右から乗られると暴れる馬もいます。

    馬具

    馬具も普段身につけている 洋鞍から和鞍に変わります。 人も、急に和服を着せられるととまどうと思いますが、馬も同じです。 洋鞍は革でできていますが、和鞍は木でできています。 背中の負担がずいぶん違うようです。 また、装飾用の総なども付いて気になるようです。

    口に付けるハミですが、 洋式は太い物を使いますが、(サラブレッドは唇が弱いため) 上賀茂では昔ながらの糸バミ(細いので口が痛い)を使います。 (昔の日本の馬は細くないと効果が無かった。)

    伝統を守るためできるだけ伝統的な馬具を使用することを心がけていますが、 馬がすっかり変わってしまったため、 馬にはずいぶん負担が増えているようです。その分、乗尻は今の馬に合った乗り方を模索しています。 洋鞍と和鞍では根本的に乗り方も違います。

  2. 歴史

    兼好法師が14世紀に記した徒然草第41段に、「五月五日、賀茂の競べ馬を 見侍りしに、・・・」と、大勢の見物客のせいで木に登り見物している法師 の物語が示すように、平安時代にはじまる賀茂競馬は大変古い歴史を誇る 神事です。

    室町時代 応永八年(1401)足利三代将軍義満の観覧以来、義輝・義昭等も観覧して馬 を奉納した。 織田信長も天正二年(1574)自ら二十頭の馬を出して観覧した。 江戸時代に将軍家は京都所司代より例年神事用馬二頭を奉献することを例とし、五代 将軍綱吉の生母桂昌院は菖蒲蒔絵の鞍等の馬具を奉納した。(この菖蒲蒔絵の鞍は現在 も使用しています。)

  3. 賀茂競馬(かもくらべうま)行事予定

    • 五月一日 午前一時 足揃え式
    • 五月五日 午前九時半 菖蒲根合わせの儀
    • 午前十時  本殿祭の儀
    • 午後一時  競馬会の儀
  4. 代々競馬に奉仕されている、市 聡顕さんのご紹介

    代々上賀茂神社の神官をされていた社家のご長男で、小学生の時より 乗尻として奉仕されてます。乗尻とは今で言う騎手のことですが、ただ早く 走るための手綱さばきするのではなく、「賀茂悪馬流」という独特の馬術・ 調教法にて奉仕されます。普段はエンジニアとしてお勤めですが、ご奉仕のため 実家に帰り乗尻をされます。